―――雪小屋―――
「先生、雪・・・いつ止むのかなぁ。」
「んー空を見た限りでは今晩中に止みそうにないな。」
「ごめんね、私のせいでこんな目に遭っちゃって・・・」
「気にすることはないーいよ。部下を思わない上司は居ないし、女を想わない男もいないでしょ?」
そう言って俺はサクラの隣に腰を降ろした。
冷たい風の音を聞きながらただ雪が止むのを待つ。
「ゆき・・・やまないいね・・・」
「まだ止まないな」
「ごめんね私のせい・・・」
その続きを俺はさえぎった。
「それはさっき聞いた。気にすることない。今は雪が止むのを待つしかないんだ」
内心イライラしている。雪が止む気配は無い。
それに結構な山奥だ。助けに来ようにも逆に遭難してしまうだろう。
それにこの寒さ。
俺は身震いをした。
そして今度は膝を曲げ足を抱える様にして座る。
ふと隣を見てみるとサクラは何処を見つめるでもなく虚ろげな表情で俺と同じ格好で
座りながらカタカタと震えていた。
「寒いの?」
「ウン・・・ううん!寒くない!
サクラは一度小さく頷いたがすぐにフルフルと頭を振った。
「本音が出てるけど・・・」
「うーるーさーい!寒くないって言ったら寒くないのっ!」
そう言いながらもサクラの唇は小さく震えている。
「素直じゃないなぁ・・・・よいしょっと」
俺はサクラを持ち上げて自分の足の間に座らせたあと、覆い被さる様にして
彼女の右肩に顎を乗せた。
「こうすれば少し暖かいでしょ?」
「うん・・・・でも先生の手、冷たい」
「手の冷たい人は心が温かいっていうね」
「うん・・・ねぇ先生、私このまま死んじゃうのかなぁ?」
か細い声で寂しいことを言う・・・。
「大丈夫、死なせやしなーいよ。仮に死ぬとしてもサクラと俺は一緒だよ」
そう言って俺は彼女をより一層強く抱きしめた。
「・・・ん」
サクラは小さく頷くと少し後ろに仰け反った。
「キスして・・・」
と言うかの様に彼女は潤んだ瞳を静かに閉じると気持ち顎を上向けた。
俺はそのまま彼女に口付けた。
唇に触れた瞬間、彼女は案の定眉間に不快感を露にした。
「これでいい?」
俺が意地悪な口調でそう言うと彼女はキッと睨んだ。
「ダメに決まってるじゃない。」
「ハハハッ!やっぱり?ぐっ!?」
俺が喋り終わるが早いか、彼女は俺のマスクを下げ直接口付けていた。
「んっ・・・うっ・・・んふぅ」
随分一生懸命だなと思いつつ彼女の歯形を舌でなぞってやると彼女はビクッと
体を震わせた。
彼女は小さく呻きながらも小さな舌で応える。
彼女の舌先を弄びながらどれ程経っただろう?
俺が唇を離すと応えていたサクラの舌先が現れ透明な糸が俺の舌先を
繋げていた。
一旦唇を戻し彼女の舌先を綺麗に舐めあげた。
「これで満足?」
「うん・・・先生、大好き・・・」
そう言って彼女はコトッと鎖骨の辺りに頭を落とした。
「お、おい!?サクラッ!サクラッ!!」
「・・・・スーッ、スーッ」
絶命したのかと思い体を揺さぶったが俺の思いに反して彼女は小さく
寝息をたてていた。
「なんだよ・・・脅かすなって・・・。」
キスをせがんだりする割に寝顔を言ったら子供そのものだから・・・。
「死んでもお前だけは死なせやしない・・・だからゆっくりお休み」
そう言って俺は彼女の額に小さく口付けて少し強く抱きしめながら
雪の降る空を小さな窓から見つめていた。
*****終わり*****
相変わらず内容もなけりゃ文才なんぞはあったもんじゃない・・・
遭難モノってだけでかいてます
文才ーーっ!(神様は不公平だよ・・・)
□■SS寄りへ■□